四国一人旅【弘法も筆を誤る善通寺】
今治駅でソフィ&Mさんとお別れした私は、
当初の予定よりかなり早く着くことができたので
雑誌に載っていて行きたかった
『登泉堂』という甘味処へ行ってみました。
ここはかき氷がとてもおいしいらしいのです。
今年の夏はかき氷を一度も食べていなかったので、
ぜひ食べてみたいと思いました。
プラプラと観察したり写真を撮っては
今治駅周辺の散歩も兼ねて
『登泉堂』までの道のりを向かいました。
今治は駅こそ大きいですが、
やっぱりどこかのんびりしていて
昔ながらの建物や看板やお店が立ち並んでいました。
大通りから一歩入ると、それこそ人ッ気がなく、
民家の中にポツンポツンと
食堂やら洋品店やらがあったりします。
そうこうしているうちに『登泉堂』に着きました。
色あせたレトロな看板が私の心をわくわくさせました。
が!
お目当てのかき氷は12時からとのこと・・・。
私は心底がっかりして、
しばらくそこに立ちすくんでいました。
でも、このまま引き返すわけにはいかない!と、
いよかんと赤ワイン&プルーンの寒天ゼリーを買いました。
レトロな風構えなのに、赤ワイン&プルーンだなんて
意外におされなゼリーだなぁ、と感心しました。
それに今ちまたでは寒天が大流行して
品切れ続出だというのに
ここで頂けるなんてありがたい、と思いました。
昨日の『鯛の押し寿司』と同様に、
早速今治駅のベンチで食しました。
私にとって今治駅のベンチは、
絶好のダイニングとなった旅でした。
次は今治駅から善通寺へ向かいます。
善通寺は弘法大師の生まれた場所として有名です。
お遍路さんというシステムを作った人ですので
ここは行っておかなくてはと思っていました。
善通寺の最寄駅は善通寺です。
非常にわかりやすいですね。
善通寺駅を出ると、高い建物がまったくなく
目の前に大きな山がそびえており
とても気持ちの良い景色です。
特に善通寺の場所も調べず、
いつものごとく歩いてりゃ着くだろう精神で、
てくてくと駅から山方向へと続く一本道を歩き
T字路で右へ曲がってみると、
すばらしい5重の塔が見えてきました。
「おおーーーぅっ!」
また叫んでしまいました。
でっかくて、どうだっと言わんばかりの存在感。
門のところでしばし呆然・・・。
はっと我に返ってすかさず写真撮影。
もし、そばに人がいたら確実に怪しい女子です。
ふと左を見ると、これまたびっくり。
どでかい楠の木がそびえ立っています。
敷地も広く、すごく雄大な気が漂っています。
「一体ココは何て寺なんだ・・・?。
もう善通寺行かなくていいや。」
満足げに散策しておりまして、
ここがその善通寺だということが判明したのは
しばらく経ってからのことでした。
さすが弘法大師様がお生まれになった寺であります。
ほくほくした気持ちで善通寺を出ると、
とってもお腹が空いていましたので、
製麺所が経営しているうどん屋へ行くことに決めました。
ここはガイドブックに載っていたのですが、
このガイドブックが実にアバウトマップでして、
どの道を進んで曲がればいいのやらわかりません。
ぐるぐる歩いてやっとおばさんを見つけたので
声をかけました。
すみませーん。
「はいはい、なんや、熊岡さんかいね?」
え?いや、宮川製麺所を探してるんですけど・・・。
「あぁ、宮川さんかいな。
そしたらな、この道をずーっとまっすぐ行って・・・。」
なるほど、ありがとうございます。
ところでその熊岡さんとは?
「そうそう、そこな、その道を今度反対に行くと、
熊岡さん言う煎餅屋さんがあるんね。
この時間やと・・・うーん、
もう売り切れとるかもしらんけど、
風情ある店やで、行ってみるとええよ。」
へぇ~、ありがとうございます!行ってみます!
そして私はまず宮川製麺所へと向かいました。
腹ペコ大魔王の私は足早に店内へ。
セルフのうどん屋さんなんで、
その辺におるおっちゃんに聞いてかけうどん小を注文。
自分でネギやしょうが、あげ玉をトッピングします。
ちゅるちゅるちゅる~。
あーおいしいっ!ほんっと、おいしいっ!!
なんでこんなに讃岐うどんはおいしいのか。
大感激☆☆☆
しかも値段はたったの120円。
350mlのジュースと同じ。信じられません。
店を出ても感激度は高ぶるばかり。
もう一度振り返ってカメラを向けてシャッターを押しますと、
いい具合に布張りのカート(?)を引いた
おばあちゃんが入り込みました。
カメラを外すと目が合いました。
「遠くから来たんかいな?」
ええ、横浜から・・・。
「え?富山?」
いえ、横浜から・・・。
「ああ、豊浜から。」
あ、いや、横浜から・・・。
「ほほほ、わしゃ耳が遠いもんでねぇ。
カメラ向けとるできっと遠いところから来たんじゃろ。
うどんはおいしかったやろ。」
ええ、とっても。
「そやろ、そやろ、気ぃつけてなぁ」
さようなら~。
んーと、結局横浜ってのは伝わったのかしら???
その後はおばさんの言ってた熊岡菓子店へ。
てくてく歩いていると、
急に細い雰囲気のある長屋が続くな、と思ったら
その熊岡菓子店はありました。
すばらしいっ。
おばさん、ありがとう!
この歴史ある重みと人なつっこさが同居した雰囲気、
これこそ私が求めていたものだ!と思いました。
ここは堅パンというのが有名で、
これは飴か!?ってくらい頑固一徹の堅さでした。
でも、あの店の雰囲気とこの堅さはベストマッチング!
堅パンを入れてくれた袋のデザインもクール。
その後、また善通寺を通って駅へと向かいました。
お次は今日の宿がある琴平へ向かいます。
当初の予定よりかなり早く着くことができたので
雑誌に載っていて行きたかった
『登泉堂』という甘味処へ行ってみました。
ここはかき氷がとてもおいしいらしいのです。
今年の夏はかき氷を一度も食べていなかったので、
ぜひ食べてみたいと思いました。
プラプラと観察したり写真を撮っては
今治駅周辺の散歩も兼ねて
『登泉堂』までの道のりを向かいました。
今治は駅こそ大きいですが、
やっぱりどこかのんびりしていて
昔ながらの建物や看板やお店が立ち並んでいました。
大通りから一歩入ると、それこそ人ッ気がなく、
民家の中にポツンポツンと
食堂やら洋品店やらがあったりします。
そうこうしているうちに『登泉堂』に着きました。
色あせたレトロな看板が私の心をわくわくさせました。
が!
お目当てのかき氷は12時からとのこと・・・。
私は心底がっかりして、
しばらくそこに立ちすくんでいました。
でも、このまま引き返すわけにはいかない!と、
いよかんと赤ワイン&プルーンの寒天ゼリーを買いました。
レトロな風構えなのに、赤ワイン&プルーンだなんて
意外におされなゼリーだなぁ、と感心しました。
それに今ちまたでは寒天が大流行して
品切れ続出だというのに
ここで頂けるなんてありがたい、と思いました。
昨日の『鯛の押し寿司』と同様に、
早速今治駅のベンチで食しました。
私にとって今治駅のベンチは、
絶好のダイニングとなった旅でした。
次は今治駅から善通寺へ向かいます。
善通寺は弘法大師の生まれた場所として有名です。
お遍路さんというシステムを作った人ですので
ここは行っておかなくてはと思っていました。
善通寺の最寄駅は善通寺です。
非常にわかりやすいですね。
善通寺駅を出ると、高い建物がまったくなく
目の前に大きな山がそびえており
とても気持ちの良い景色です。
特に善通寺の場所も調べず、
いつものごとく歩いてりゃ着くだろう精神で、
てくてくと駅から山方向へと続く一本道を歩き
T字路で右へ曲がってみると、
すばらしい5重の塔が見えてきました。
「おおーーーぅっ!」
また叫んでしまいました。
でっかくて、どうだっと言わんばかりの存在感。
門のところでしばし呆然・・・。
はっと我に返ってすかさず写真撮影。
もし、そばに人がいたら確実に怪しい女子です。
ふと左を見ると、これまたびっくり。
どでかい楠の木がそびえ立っています。
敷地も広く、すごく雄大な気が漂っています。
「一体ココは何て寺なんだ・・・?。
もう善通寺行かなくていいや。」
満足げに散策しておりまして、
ここがその善通寺だということが判明したのは
しばらく経ってからのことでした。
さすが弘法大師様がお生まれになった寺であります。
ほくほくした気持ちで善通寺を出ると、
とってもお腹が空いていましたので、
製麺所が経営しているうどん屋へ行くことに決めました。
ここはガイドブックに載っていたのですが、
このガイドブックが実にアバウトマップでして、
どの道を進んで曲がればいいのやらわかりません。
ぐるぐる歩いてやっとおばさんを見つけたので
声をかけました。
すみませーん。
「はいはい、なんや、熊岡さんかいね?」
え?いや、宮川製麺所を探してるんですけど・・・。
「あぁ、宮川さんかいな。
そしたらな、この道をずーっとまっすぐ行って・・・。」
なるほど、ありがとうございます。
ところでその熊岡さんとは?
「そうそう、そこな、その道を今度反対に行くと、
熊岡さん言う煎餅屋さんがあるんね。
この時間やと・・・うーん、
もう売り切れとるかもしらんけど、
風情ある店やで、行ってみるとええよ。」
へぇ~、ありがとうございます!行ってみます!
そして私はまず宮川製麺所へと向かいました。
腹ペコ大魔王の私は足早に店内へ。
セルフのうどん屋さんなんで、
その辺におるおっちゃんに聞いてかけうどん小を注文。
自分でネギやしょうが、あげ玉をトッピングします。
ちゅるちゅるちゅる~。
あーおいしいっ!ほんっと、おいしいっ!!
なんでこんなに讃岐うどんはおいしいのか。
大感激☆☆☆
しかも値段はたったの120円。
350mlのジュースと同じ。信じられません。
店を出ても感激度は高ぶるばかり。
もう一度振り返ってカメラを向けてシャッターを押しますと、
いい具合に布張りのカート(?)を引いた
おばあちゃんが入り込みました。
カメラを外すと目が合いました。
「遠くから来たんかいな?」
ええ、横浜から・・・。
「え?富山?」
いえ、横浜から・・・。
「ああ、豊浜から。」
あ、いや、横浜から・・・。
「ほほほ、わしゃ耳が遠いもんでねぇ。
カメラ向けとるできっと遠いところから来たんじゃろ。
うどんはおいしかったやろ。」
ええ、とっても。
「そやろ、そやろ、気ぃつけてなぁ」
さようなら~。
んーと、結局横浜ってのは伝わったのかしら???
その後はおばさんの言ってた熊岡菓子店へ。
てくてく歩いていると、
急に細い雰囲気のある長屋が続くな、と思ったら
その熊岡菓子店はありました。
すばらしいっ。
おばさん、ありがとう!
この歴史ある重みと人なつっこさが同居した雰囲気、
これこそ私が求めていたものだ!と思いました。
ここは堅パンというのが有名で、
これは飴か!?ってくらい頑固一徹の堅さでした。
でも、あの店の雰囲気とこの堅さはベストマッチング!
堅パンを入れてくれた袋のデザインもクール。
その後、また善通寺を通って駅へと向かいました。
お次は今日の宿がある琴平へ向かいます。
by kaorelax0307
| 2005-08-22 20:25
| 四国ひとり旅★三日目