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カオリラックスのリラックスブログ

カテゴリ:大三島と直島の旅( 4 )

大三島と直島へ行く(パート1)

2008年の夏休みは、
3泊4日で瀬戸内海に浮かぶ大三島と直島へ行ってきました。

まずは広島県の福山から
しなまみライナーというバスに乗って
大三島で一泊の予定。

行きの新幹線の中で急遽、広島に住む友達と会うことに。
現在は坊さんの嫁となって広島は福山に住んでいるKちゃんです。
福山まで迎えにきてもらって、Kちゃんのお家に行くことになりました。
Kちゃんの家の寺はすごくかっこよくて、
神社仏閣好きな私は大興奮。
Kちゃんにも久しぶりに会えて楽しいときをすごしました。

すっかりお家にお呼ばれしてくつろいでいたので
福山にいることを忘れてしまいました。
なんだかこれだけで充分なくらいでしたが
旅はこれからなので、気を取り直して大三島へ向かいました。

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↑Kちゃんち。かっこいい!

大三島では海水浴をしたり、旅館のお料理を堪能しました。
滞在時間が短かったため、今となってはあまり印象に残ってないのですが、
腹いっぱい魚料理を食べた、ということと、
そこの女将がおしゃべり好きだ、ということは忘れないでしょう。

女将は、私と会った第一声が
「あらっ。おばさんかと思ったら若かったわ」
です。
どうも電話での話し方が落ち着いていたようです。
それにしても第一声がそれって・・・。

「キンキン声って私、嫌いなのよ。で、顔見たらブサイクだったりするのよねぇ。」
とかなんとかよく喋っていました。
おばさんだと思った私に対する弁解だったのでしょうか?
でも途中、「30代半ばとかかと・・・」と、チラッと言ったのを私は聞き逃しませんでした。
「私、今年32歳ですが・・・」と言おうかと思いましたが
大人げないので辞めました。


翌日は直島へ向かいました。
しまなみライナーに乗って愛媛県の今治へ向かい、
今治から香川県の高松まで電車で。
高松からフェリーに乗って直島へ。
直島では二泊という予定です。

しまなみライナーでの見所はなんと言っても
瀬戸内海と、瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶ大きな橋どもです。
この橋がでかくてかっこいいので、
バスの最後尾を陣取ってキャーキャー言っていました。

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ひゃっほ~い!

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↑来島海峡大橋。かぁっくい~!

つづく
by kaorelax0307 | 2007-08-20 22:00 | 大三島と直島の旅

大三島と直島へ行く(パート2)

二日目と三日目は直島です。

まずは高松でうどんを食べて・・・。

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高松からフェリーに乗り込み、直島へ。
直島に着いたら若い人がわんさかいてビックリしました。
お前ら~!何しに来たんだ~!(私もその一人)
島のおばあちゃんに「ここのどこがいいのかわからんわ」と言われました。

直島はあの進研ゼミで有名な「ベネッセ」が運営する、
ベネッセハウス」というアートとリゾートが堪能できる施設があります。
後で島のおっちゃんに聞いたのだけど、
隣接している地中美術館は「福武美術館財団」により運営されていて、
ベネッセの創業一族だそうだ。
そういえば昔「ベネッセ」って「福武書店」だったもんね。
一見名前が違うから別の団体が運営してるように見えるけど、
「税金対策かなんかちゃうかぁ?」とおっちゃんは言っておりました。
そしてここに所蔵されているモネの「睡蓮」なんか、30ン億するらしいです。
「あんた、あそこの安藤忠雄の建築物より何より
モネの睡蓮が高いんだから、すごいよなぁ~」(おっちゃん談。)
ここの美術館は安藤忠雄設計なんです。
全部の資産より「睡蓮」一つのが高いんじゃないか、ということです。
うーん、確かにすごいというか、なんというか・・・。

私達はベネッセハウスにほど近い「つつじ荘」の中にあるパオに寝泊りしました。
この「つつじ荘」もベネッセの一環だと後から知り、
「福武一族の野郎~!」
・・・とは、別に思いませんが、
直島に深く切り込んでいるのは確かです。

前述のおばちゃんもそうでしたが、
別のおばちゃんも「人がいっぱい来てゴミとか置いてったり
泥棒に入られたりしとるんよ。私は前の直島に戻ってほしいわ。」
と、かなりご立腹な様子でした。
でもよく聞くとそのおばちゃんはベネッセのレストランで皿洗いをしているとか。
そこでお金稼いでんじゃーん!
いや、でも、それとは別なところで腹を立ててるんですからね。
島にお金を落として行ってくれる人がいっぱい来て財源が潤う代わりに、
そういう代償もある、ってことですよね・・・。
うーん、難しい・・・。


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これがパオ。遊牧民が暮らす、あれです。


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目の前の海岸。


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もののけ姫に絶対出てた、草間彌生の南瓜。

朝5時30分に起きて海岸を散歩したのでまだ涼しいし、
誰も人がいなくて最高でした。
その後二度寝して朝食の時間がギリギリだったのですが・・・。


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ベネッセミュージアム。眺めいい~!


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お土産にミニ南瓜を買いました。うちの玄関で待ってます。

つづく。
by kaorelax0307 | 2007-08-20 21:47 | 大三島と直島の旅

大三島と直島へ行く(パート3)

三日目は直島の本村(ほんむら)という場所に移動しました。
ここは、ベネッセが運営する「家プロジェクト」のあるところです。
(ここでもベネッセか!)
昔城下町だったこの町の建物を保存していこう、みたいな感じで
町全体が見所になっています。

町をぷらぷらしていたら、
私の好きな神社の鳥居が見えてきました。
呼ばれるように石段を上っていくと、
立派なお稲荷さんが祭ってある神社でした。

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神社外観。かっこいい!

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恵比寿様がいっぱい。

お参りして、なんとなく直感が働いた方向へ進んで見ると・・・
私が数年前に見てみたい!と思っていた
杉本博司作の護王神社がありました。
私は2年前、六本木ヒルズミュージアムで行われていた
杉本博司:時間の終わり」という展覧会を見に行っており、
そこでこの神社の写真があって、ぜひ実際に見てみたいと思っていたのでした。
それをこんな偶然に出合えるなんて驚きました。

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階段がガラスで出来ています。

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階段が地下につながっていて、その出入り口を中から撮った写真。

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出入り口を出るとこんな景色が待っています。

その日の夜は、夕涼みがてら近くの港へ行きました。
すると釣りをしているおっちゃんやおばちゃんらが数人いました。
私が「こんばんわ」と言うと、「あんたら島の人?」と必ず聞かれ、
それから話が止まりません。

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↑その港。

あるおっちゃんは帰り際に、
「わしも昔東京に住んどったんや。あの頃はまだ焼け野原で・・・」
と、貴重な戦争体験の話をしてくれました。
満州でのこと、その時の直島のこと、靖国神社参拝について、などなど・・・
経験談を交えて自分の意見を怒りや悲しみを込めて語ってくれました。

うちのおじいさんは20年前に亡くなっていたり戦死していたりするので
いろいろ聞きたくても聞けなかったのですが、
こうして生の話を聞けたのは貴重でした。
しかしこのおっちゃん、帰り際に話し始めてから
1時間くらいずーーーっと独演会をしていたので、
心配になった奥さんが「あんた何しとん!」と怖い顔して様子を見に来ました。
それでもおっちゃんは「しっしっ。お前はだまっとれ!」と追い払い、
「それでな・・・」と、さらに話を続けていました。
そして満足した頃に「じゃ、おやすみ」と、自転車でサーッと行ってしまいました。

この時点で時刻は22時。
やっとこのおっちゃんの独演会が終わったと思ったら・・・。
まだまだ直島の夜は更けません。

つづく

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↑夜は大人たちの社交場。
by kaorelax0307 | 2007-08-20 20:53 | 大三島と直島の旅

大三島と直島へ行く(パート4)

そのおっちゃんの話が終わった後、
今度は釣りをしていたおっちゃんがやってきて、また・・・。
「どっから来たん?」「東京です。」
「東京かぁ。昔はわし、阿佐ヶ谷に住んどったよ。
何?実家は愛知?豊川?豊川稲荷のあるところだな。
わし名古屋とか知多半島とかで営業しとったで知っとるよ。いいところだな。」
と、私らのいろんな情報をつまんでは自分の話をしてくれました。

そのおっちゃんも波乱万丈人生で、
小豆島の農家に生まれ、このまま島にいては先が見えると思い、
大阪へ行き、その後東京へ行き、奈良へ行き・・・
職を転々としていたそうだ。
話を聞いていると、結構危ないこともやっていたりして
とてもその温和な風貌からは想像できないのだが、
ドラマのような人生だ。
高度成長期の頃の、子供の好きな物の例えとしてよく言われた
「巨人 大鵬 卵焼き」という言葉が有名だが、
その相撲取りの大鵬とはよく麻雀をしたとか・・・。

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↑本村の町並み。

それからも話は続きます。
「わしはいろんなことが続かず点々としたけど、
あんたらは一つのことをずっとやり続けんといかんよ。
そうせんと何も身につかん。
・・・って、わしは最近それにやっと気がついたわ。ハハハ!」
と、しっかりオチも付けつつ。。。

「あー、あとな!」
なになに?
「野菜はたくさん食べろよ。それと酒はほどほどにせんとあかんで」
あ、はい。
そして酒の失敗談を。

「そうだ、株は持っとるか?」
ううん、持ってないよ。
「あー、株はやめたほうがいい。株っていうもんわなぁ。。。
~云々、云々、云々(株について語る)~」
なるほどねー。
「せやから、株はやらんほうがええ。
俺は大損したからな。」
結局またおっちゃんの失敗談かい~!

「年を取るとな、欲がまったく無くなるんよ。
今でも儲け話の電話がかかってくるけど、
別になんも要らん、って思うもんな。
やっぱりな、健康が一番やで。健康だけは気をつけな」
ふんふん。おっちゃんの言うことには重みがあるわ。
うん、気をつけるね。

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↑城の跡から見た景色。確かに城を建てたくなる。

結局小一時間ほど喋っていただろうか。
そうこう喋ってる間にまた別のおっちゃんら2人がやってきた。
「あんたらどっから来たん?」
東京です。
「そうかー。東京かー。おっちゃんな、朝から飲んどったで酔っ払いやわ。」
山下清みたいにおへそをでーんと出したおっちゃんと、
そこそこ紳士な感じのおっちゃん2人がベンチに座りました。
紳士な感じのおっちゃんは、私が泊まっている民宿のおかあさんと従兄弟だそう。
そしてこのおっちゃんら2人は幼馴染み。
たぶん島全体がみんな知り合いだったり親戚だったりするんだろうな。

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↑山下清のおっちゃんに話掛けられる。

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↑釣り人を指して何が釣れるか説明してくれている。

そして酔っ払いの山下清がまた話し出す。
ここはどんだけ人懐っこい島なんだ・・・。
一緒に釣りをしている人を見ていたり、
山下清の趣味である朝日を撮ることについてなど、
いろいろ話した。
が、酔っ払っていることもあって、かなりボケ炸裂だ。
危ない人物ではないことがわかったら、
だんだん癒し系に見えてきた。
ベンチに座って一緒にボーっとしていたら、
また別のおっちゃんがやってきた。
山下清が言うには「釣りの名人」。
でも、本人は「写真家」だそう。

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↑紳士なおっちゃんが帰宅後、私もベンチに座って談話。すっかり島民。


山下清と、釣り名人の写真家とで輪になった。
釣り名人の写真家は肇さんと言って、
近くのギャラリーで写真の展覧会をやっていた。
確かに「写真家」らしい。
「おっちゃんがびっくりするような写真を撮ってあげるわ」
と、人のデジカメを奪っては「ほら、見てみ。すごいやろ」と自画自賛していた。
でもすっごい面白いおっちゃんで、観光で来ている若者をせっせと世話している。
一緒にいる間もじゃんじゃん若者からお礼のメールが届いていた。

そのおっちゃんも昔、東京は大崎の辺りに住んでいたらしく、
私の家からめちゃくちゃ近いので話が盛り上がった。
「やっぱり若いうちは東京に行ってみたい思うわな。
まだ若いからいっぱいいろんな経験したらええわ。」と言っていた。
話を聞いていたら、このおっちゃんは
アートが大好きで、人間が大好きだ、ということがわかった。

結局その港を離れたのは深夜0時30分頃。
山下清は、暑いのか更にお腹を出し、
私らと別れた後はTシャツを脱いで
千鳥足で帰っていった。


翌日、東京へ帰る日。
13時のフェリーに乗るまで町を散策していたら、
2時間くらいの間で3回も肇さんに会った。
そこでも肇さんを知ってる若者がたくさんいた。
「大人気だね。」と言ったら「そう、大人気。」とうれしそうに言っていた。

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↑泊まった民宿。(私らはこの離れに泊まる)

最後に肇さんが、「直島は素直な人が多いから直島って言うんやで。
あんたもよく笑って明るいで、きっとこれから良い人生が送れると思うわ。
あんたら2人で力を合わせて、がんばって行きなさいよ。
またいつでも帰ってきなさい。」
と言ってくれてジーンとした。

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有名な人のアートも良かったけど、
何より島の人たちがアートでした。
直島、たぶん行った人が素直になってしまう島なんじゃないかな。

おわり

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宇野(岡山県)行きの時刻表。

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フェリーじゃないね。小型客船です。これに乗りました。
by kaorelax0307 | 2007-08-20 20:34 | 大三島と直島の旅